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第5回「ピアノアート工房」【調律が決まると格子が見える】【2004年7月】
ピアノアート工房
 オーナーの龜田勇人さんは雑誌に出たのでご存知の人も多いかとおもいます。

(上海ネットショップに出店する人はインタビューを受けるというジンクスか?)

龜田社長はもともとが調律師。いろんなピアノを調律してきましたが、最初から設計がひどいものは、調律以前の問題でどうしようもないピアノもたくさんあり、安いからといって選ぶのは子供にとっても良くないことだと自ら独立。ピアノを再生して販売する会社をつくりました。

それだけに、非常に温厚でしかも良い悪いをしっかりした理由を付けて教えてくれます。

ピアノの調律というのは絶対音感でやるものだと思っていたら、実は違うそうです。いろいろなツールを見せてくれました。また、基準とする音叉の振動数は440ヘルツだと思っていたら、それはオーケストラによって異なるそうで、ウィーンフィルのあの甘い音は440ヘルツより少し高くチューニングしていることも一つの理由だとか。

調律というのはすごく時間がかかるものですが、龜田さんの場合は、音がぴったり決まると目の前にモノクロで格子模様がみえ、口の中が甘ーい液体で満たされるそうです。

こんなこと書いてある本はありませんよ・・・

不思議なものだなぁと思っていると、ある日私の好きなエレーヌ・グリモーというピアニストのドキュメンタリー番組を見ていると、彼女は「バッハのフーガを弾いていると赤い色が見える。みんなそうなんだろうと思っていたけど違うらしい」と言っていた。

エレーヌ・グリモー

このジャケットはラフマニノフのピアノコンツェルト2番なんだけど「きれいなモデルを使ってるなぁ、それにしてもこの演奏は力強くて叙情的でなんてすばらしいんだ・・」とおもっていたらこれが弾いている本人の写真だった。

なんて話をしていると、DIAPASONという名器がおいてあるのを見つけた。ちょっと弾かせてもらったが、音色がもうとろけるように美しい。こんなピアノ、二度と出会わないだろうとおもい、即決で購入しました。

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